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冬の俳句

2014年

御降りや静かに暮るる古木橋

 雨の元旦。誰も通らない古い木製の橋。雨の音だけが静寂の中に聞こえる。新しい始めの一日が静かに暮れようとしている。
 御降り(おさがり)とは、正月三が日に降る雨や雪のこと。美しい言葉だと思う。正月の厳かな空気、気配を降る雨にまで感じて、御を付ける。そこには無事に新年を迎えられたことへの感謝の念も感じられる。昔の人は本当に研ぎ澄まされた純粋な心、真面目さ、もの思う心が豊かであったのだろうと思う。

2013年

小指嘗めうんと頷き年用意

 台所俳句は好きではないが、兼題が「指」。たまたまテレビの料理番組で調理師が、小指を嘗め「うん、これでいい」と頷いているのを見てのそのまんま句。

2012年

二人居の互ひの一語雪催

 これも俳句を始めて半年位の頃の初投句。
 色々な二人居があると思うが、少し古臭いドラマの老夫婦を思い浮かべた。
 今にも雪になりそうなしんしんとした寒い夜。お爺さんとお婆さんの二人居。
 お婆さんが窓の外を眺めつつ「雪になりますかねぇ。暖かいお茶でもいれますか?」「うん、寒いな」そんな会話が聞こえてきそうな映像が頭に浮かんだ。 
 準特選を頂き、「ドラマを見ている様だ。それも安手のドラマとは一線を隔している」との評価にとても嬉しかった。

手拭いの掛かりてゐたる庭枯木

 我が家は集合住宅で、木の剪定や掃除の巡回に来る。夏の暑い日に木の手入れに来た人が枝にタオルを掛けてそのままにしていったのだろう。次回来た時に持っていくのかと思っていたが、その後何度も訪れているのに持って行かない。誰だろう? 住人も気になりつつも、持ち主がどうにかするまでそのままにしていたら、とうとう秋が過ぎ、そして冬に。庭の木々も紅葉からやがて枯れ木となり、白いタオルが寒々しい。
 その後いつ誰が処分したのか、気づいた時には無くなっていた。

北風をきつぱり受くる山の木樹

 「万緑や~~」の句にも書いたが、自宅近くにある “トトロの森”。この森を毎日眺め、歩いていると、年間を通し様々な表情を見せてくれる。春や夏の優しい表情だけではなく、北風の強い日の冬の森は、懸命に北風に耐え、真っ向から北風を受け止めて、凛とした姿でたっている。

縁台の猫の背伸びや小六月

 近所の白猫ちゃんの様子。毎日畑の中を歩いて、駐車場を通り抜け、他所のお宅の庭を通過。実に気ままで好き勝手にあっちこち徘徊している。そして散歩が終わるとのんびりと縁側で伸びをして昼寝をしたり。優雅というか呑気でゆったりしていて、見ている分には面白い動物である。


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